青葉鍼灸整骨院BLOG

2021.06.17

グローインペインの病態

千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。

青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。

今回は、グローインペインの仕組みについて書いていきます!

まず、グローインペインと判断する材料として、片脚立位上体前屈位(立って靴下を履くような

姿勢)をとります。腱側で立った時に腱側の股関節周囲が痛いとなる場合です。

X-RAYでは異常が見られない為、CTかMRIもしくは骨シンチグラムで確認します。

グローインペインとは、胸郭・体幹・骨盤(股関節)の可動性、安定性、協調性の不良により、

ペインースパズムーペインの悪循環が起こり、鼠径部の疼痛が改善しない状態です。

特に、股関節外転筋群の筋力が低下すると外転筋群による骨盤の支持ができないため、股関節

内転筋群により大腿骨頭を臼蓋に引きつけ骨盤を安定させようとするため、構造的に弱い内転筋

に痛みが生じます。

結果的にスパズムを起こした内転筋群だけを治療しても長期的には改善しません。内転筋が

スパズムを起こすに至った機能障害を改善することが治療の目標です。

腰背部のかたさ、股関節周囲のかたさ、股関節外転筋力低下、胸郭~体幹~下肢の連動した

動きの協調性不全、骨盤の回旋動作不全などにより、股関節のスイングに無理な力がかかること

によって、恥骨筋や腸腰筋等が慢性的に炎症を起こした病態であります。

股関節周囲の筋が有効に使えないと、最後はハムストリングで骨盤を支えるので、

ハムストリングの付着部である坐骨結節に痛みがでます。

なんらかの原因によって骨盤周囲の機能不全が起こった結果、骨盤の動きを伴う上半身から

下半身の有効的な協調運動が妨げられ、骨盤周囲に無理な負担がかかり、骨盤の中の骨性の

つなぎ目である恥骨結合、仙腸関節、及び軟部組織のつなぎ目である鼠径部、腸腰筋停止部、

肛門付近、内転筋付着部、腹直筋付着部、坐骨結節の負荷が増大し各所に痛みが生じるものと

考えられます。

グローインペインの治療や運動療法につきましては、前回投稿した変形性股関節症の内容を

読んでみてください!

6月もあと半分ですね。真夏に向けて体調管理に気をつけて生活しましょう☀

青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。

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