千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
今回は股関節の鑑別について書いていきます。
股関節の鑑別診断するにあたり、最も大切な事は、股関節の痛みが股関節そのものの
基本的な痛みなのか、他の部位(特に腰)からの関連痛なのかを鑑別することであります。
特に、腰椎椎間板からの関連痛は大腿神経領域(腸腰筋・大腿直筋)閉鎖神経(恥骨筋)の
筋の拘縮を招き、鼠径部痛やあたかも股関節そのものの痛みのような痛みを出すので注意が
必要です。(股関節前面~股関節内側の痛み)
また、腰部脊柱管狭窄症は、外側大腿皮神経に影響を与えることが多く、股関節外側~大腿
外側に痛みや放散痛を出します。
股関節に限らず、下肢の痛みや障害は上位ニューロンからの影響を受けるので、鑑別を行う際
には、必ず上位ニューロン(腰・首)のチェックを行う習慣を持たなければなりません。
上位ニューロンからの神経学的な出力異常が、筋の出力異常や筋の拘縮を招き、あたかも
ローカルで起こっているような筋・筋膜性の症状を出すので注意が必要です。
(例:グローインペイン、膝蓋大腿症候群、半月板障害、ハムストリング肉離れ、腓腹筋
肉離れ、コンパートメント症候群、足底筋膜炎など)
下肢に神経学的異常が見られた場合(母趾背屈力低下・知覚異常)、必ず上位の疾患を鑑別し、
ローカルポイントの治療をすると共に、上位疾患の治療(椎間板症・脊柱管狭窄症など)を
併用していかないと、思ったような治療効果が得られないことが多いです。
母趾背屈力検査に異常があった場合には、股関節の治療にプラスマッケンジ療法やウィリアム
療法の運動療法を追加します。
鑑別するにもなかなか難しいですね。6月もあっという間に終わりますね!
真夏に向けて体調をしっかり整えましょう!
青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。