千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
今回は、頸椎疾患の鑑別について書いていきます。
頸椎椎間板症、頸椎椎間孔狭窄症、胸郭出口症候群等の頸部の構造的な疾患を鑑別するにあたっては
神経学的検査を使用します。
胸郭出口症候群は、頸椎椎間板症、頸椎椎間孔狭窄症の二次的な症状として併発して見られることが
多いです。
・知覚検査
C5 三角筋中部線維、僧帽筋上部、母指
C6 肩甲間部、中指
C7 小指
知覚は、特異的に肩甲間部、僧帽筋上部線維、三角筋中部線維が落ちやすいです。
頸椎屈曲で知覚が低下し、頸椎伸展で知覚が戻るもの
頸椎屈曲型障害 例 頸椎椎間板ヘルニア
頸椎伸展で知覚が低下し、頸椎屈曲で知覚が戻るもの
頸椎伸展型障害 例 頸椎椎間孔狭窄、頚椎症、すべり症、ルシュカ関節炎等
・筋出力の検査
三角筋のMMTを使います。頸椎をニュートラルな位置、屈曲位、伸展位の3方向で三角筋を
チェックします。三角筋の筋出力に変化がでれば、頸椎に構造的な疾患があると考えられます。
頸椎屈曲で三角筋の筋出力が低下し、頸椎伸展で三角筋の筋出力が向上するもの
頸椎屈曲型障害 例 頸椎椎間板ヘルニア
頸椎伸展で三角筋の筋出力が低下し、頸椎屈曲で三角筋の筋出力が向上するもの
頸椎伸展型障害 例 頸椎椎間孔狭窄、頚椎症、すべり症、ルシュカ関節炎等
・頸椎の理学検査
ジャクソンテスト、スパーリングテストは陽性に出ないことが多いため、三角筋の出力で判断
します。ジャクソンテスト、スパーリングテストが陽性の場合は頚椎症が進行している場合が
多く、MRI等医療機関との連携を考えます。
胸郭出口症候群は、アドソンテスト、ライトテストを使用します。+になれば上位交差性症候群
を伴っていることが多いため、上位交差性症候群の評価を行います。
次回は、頸椎疾患の問診ポイントについて載せていきます!!
青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。