上位交差性症候群の評価②・リハビリテーション
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
今回は、前回の上位交差性症候群の評価(上位交差性症候群による頸部~上肢機能障害の具体例)
の続きと、上位交差性症候群のリハビリテーションについて書いていきます。
②横隔膜の扁平化
胸郭が後弯し、横隔膜が扁平化します。そして横隔膜の動きが悪くなり、呼吸が浅くなったり、
自律神経症状に悪影響を及ぼします。また、上部肋骨の拳上が大きくなり、慢性的な斜角筋・
肩甲挙筋の緊張につながります。
評価:立ち膝をした状態で膝を左右に倒し、骨盤と季肋部が別々に動くかを確認します。
骨盤と季肋部が同時に動けば横隔膜の機能低下とみられます。季肋部に圧痛がみられることが
多いです。また、仰臥位で下部肋骨に手を当て大きく深呼吸します。その際、下部肋骨が左右に
拡がっているかを確認します。下部肋骨の動きが悪くなると上部肋骨の拳上が大きくなります。
③肩甲骨の前傾(拳上、外転、下方回旋)
肩甲骨は前傾・外転し、肩関節伸展、肘関節屈曲、前腕回内、手関節尺屈が起こります。
そうなると、肩甲挙筋、斜角筋、小胸筋の筋スパズムが亢進し、胸郭出口症候群を起こしやすく
なります。前腕が回内し、尺屈するため前腕伸筋に抑制がかかり、また、回外筋のストレスが大きく
なるため、腱鞘炎や外側上顆炎が起こりやすくなります。
常に上腕骨頭が前方に変位するため、腱板疎部や上腕二頭筋にテンションがかかり続け、肩関節
前面の痛みが出やすくなります。
評価:ストレッチポールの上で手首が床から浮かないで上肢を120度(頭の高さ)まで
外転できるかを確認します。壁に寄りかかり肘・手首がついた状態で180度外転できるか
でもオーケイです。出来なければ、小胸筋・肩甲挙筋にスパズムがみられます。また、
広背筋・前鋸筋に機能低下がみられます。
④インナーユニットの機能低下
インナーユニット(横隔膜、腹横筋、骨盤底筋、多裂筋)の筋活動が低下するのが原因と
なります。インナーユニットの機能低下により呼吸筋への負担が高くなります。特に第一・第二
肋骨に停止する斜角筋の働きが大きくなり、斜角筋がスパズムを起こし胸郭出口症候群が
起こりやすくなります。
評価:座位でベッドに座らせ、骨盤を立てた状態でドローイン(息を吐き、お腹を凹ませ、固く
する状態)を行い、前から押された抵抗に耐えられるか、抵抗に耐えられなければインナー
ユニットの機能低下がみられます。
上位交差性症候群のリハビリテーション
上位交差性症候群は、院内だけの治療では限界があり、患者自身にも自宅でストレッチ等を
行う必要があります。小胸筋のストレッチ、インナーユニットのトレーニングを中心に行います。
ストレッチポールを使用すると効果が高いです。
頸椎椎間板症、頸椎椎間孔狭窄症、胸郭出口症候群は、痺れ・痛みが強い間は保険を使用し、
疼痛抑制を中心に治療を行いますが、その後は上位交差性症候群の機能改善が必要なため、
自費に移行し機能改善を行うのが望ましいです。
載せた症状以外でも体幹部の症状でだいたい呼吸が正しくできていない状態が多いです。
皆さんも確かめてみてはいかがでしょうか。
次回は、肩回りの運動療法について載せていきます☀
青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。
上位交差性症候群の評価
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
まん延防止が解除され、いかがお過ごしでしょうか?
今回は、上位交差性症候群の評価とこの症状による頸部~上肢機能障害の具体例について
書いていきます。
上位交差性症候群は猫背のことをいいます。頸椎~上肢の機能障害の一番の原因が
上位交差性症候群です。
頸椎椎間板症、頸椎椎間孔狭窄症、胸郭出口症候群等の頸椎疾患、それに伴う上肢の障害は、
上位交差性症候群と呼ばれる肩甲帯・胸郭・インナーユニットの機能障害が原因になっている
事が多いです。頸椎~上肢の治療には、局所的な治療と共に、上位交差性症候群の改善が
必要です。
いわゆる肩こりや、頸椎椎間板症、頸椎椎間孔狭窄症、胸郭出口症候群は、頭部の位置異常や、
それに伴う肩甲帯の前傾・外転、胸椎の後弯、横隔膜の扁平化、インナーユニットの筋力低下
などの機能障害(上位交差性症候群)を改善していかないと、疼痛抑制だけでは根本的な改善には
つながらないのです。
・筋出力が高くなり、筋緊張が高い筋
大後頭直筋、板状筋、半棘筋、肩甲挙筋、小胸筋、斜角筋、胸鎖乳突筋、咬筋、外側翼突筋
・筋出力が低くなり、筋緊張が低い筋
椎前筋、菱形筋、前鋸筋、僧帽筋下部線維、インナーユニット(横隔膜、腹横筋、骨盤底筋)
上位交差性症候群による頸椎~上肢機能障害の具体例
①前方頭位
頭部が前方に倒れ、顎関節が上がり上部頸椎には伸展が、下部頸椎には屈曲がかかります。
上位頸椎の伸展により、後頭下筋群が緊張し、頭痛を起こしやすくなります。また、下部頸椎が
屈曲することによって椎間板症を起こしやすくなります。
評価:上体を固定し、耳孔が肩峰より後方にひけるかを確認します。引けなければ、椎前筋の
機能低下がみられます。
次回はこの上位交差性症候群による頸椎~上肢機能障害の具体例の続きを載せていきます!
どんどん身体を動かしていきましょう!
青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。
頸椎~上肢の痺れの治療ポイント
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
今回は、頸椎~上肢の痺れの治療ポイントについて書いていきます。
頸椎椎間板症、頸椎椎間孔狭窄症、変形性頚椎症の疼痛抑制は、頸椎⇔肩甲間部、頸椎⇔末梢部、
頸椎椎間孔⇔末梢部で疼痛抑制をかけます。
また、上肢の痺れが強い場合は、斜角筋、横突間筋、肩甲挙筋、烏口腕筋、小胸筋、QLSに抑制
をかけ、さらにUSで温熱を入れ、筋スパズムを軽減させます。その上でコンプレッションストレッチ
をかけ、瘢痕・癒着を改善します。
上記の筋の筋スパズムを改善することにより、頸椎の椎体への垂直圧を減らし、神経への
圧迫を少なくします。プラスEMSで上位交差性症候群を改善させ更に頸椎への負担を減らします。
頸椎への垂直圧を減らすことと、腕神経叢を圧迫する筋群の筋スパズムを軽減させることが
治療の一番のポイントとなります。
正中神経・尺骨神経
斜角筋・横突間筋~小胸筋~烏口腕筋~円回内筋・前腕屈筋にアプローチします。
橈骨神経
斜角筋・横突間筋~QLS~回外筋・前腕伸筋にアプローチします。
次回は、上位交差性症候群の評価について載せていきます!
青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。
頸椎疾患の鑑別について
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
今回は、頸椎疾患の鑑別について書いていきます。
頸椎椎間板症、頸椎椎間孔狭窄症、胸郭出口症候群等の頸部の構造的な疾患を鑑別するにあたっては
神経学的検査を使用します。
胸郭出口症候群は、頸椎椎間板症、頸椎椎間孔狭窄症の二次的な症状として併発して見られることが
多いです。
・知覚検査
C5 三角筋中部線維、僧帽筋上部、母指
C6 肩甲間部、中指
C7 小指
知覚は、特異的に肩甲間部、僧帽筋上部線維、三角筋中部線維が落ちやすいです。
頸椎屈曲で知覚が低下し、頸椎伸展で知覚が戻るもの
頸椎屈曲型障害 例 頸椎椎間板ヘルニア
頸椎伸展で知覚が低下し、頸椎屈曲で知覚が戻るもの
頸椎伸展型障害 例 頸椎椎間孔狭窄、頚椎症、すべり症、ルシュカ関節炎等
・筋出力の検査
三角筋のMMTを使います。頸椎をニュートラルな位置、屈曲位、伸展位の3方向で三角筋を
チェックします。三角筋の筋出力に変化がでれば、頸椎に構造的な疾患があると考えられます。
頸椎屈曲で三角筋の筋出力が低下し、頸椎伸展で三角筋の筋出力が向上するもの
頸椎屈曲型障害 例 頸椎椎間板ヘルニア
頸椎伸展で三角筋の筋出力が低下し、頸椎屈曲で三角筋の筋出力が向上するもの
頸椎伸展型障害 例 頸椎椎間孔狭窄、頚椎症、すべり症、ルシュカ関節炎等
・頸椎の理学検査
ジャクソンテスト、スパーリングテストは陽性に出ないことが多いため、三角筋の出力で判断
します。ジャクソンテスト、スパーリングテストが陽性の場合は頚椎症が進行している場合が
多く、MRI等医療機関との連携を考えます。
胸郭出口症候群は、アドソンテスト、ライトテストを使用します。+になれば上位交差性症候群
を伴っていることが多いため、上位交差性症候群の評価を行います。
次回は、頸椎疾患の問診ポイントについて載せていきます!!
青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。
頸性頭痛について
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
今回は、頸性頭痛についてです。
頸椎起因性頭痛として大後頭神経痛があります。
後頭下筋群の収縮が椎骨動脈の圧迫の原因となり、脳の部分的な虚血状態を作り出し、
虚血性頭痛を起こします。
後頭下筋群が収縮すると後頭下神経(C1後枝、運動枝のみ)を圧迫し、神経支配している半棘筋、
板状筋の過収縮を引き起こします。その結果、半棘筋、板状筋の間を通過する大後頭神経(C2
後枝、運動枝・知覚枝)を圧迫し大後頭神経領域の頭痛となります。
さらに、大後頭神経は頭頂部で三叉神経第一枝と吻合するので、大後頭神経痛は二次的に
前頭部の痛みや目の奥の痛みを引き起こします。
交通事故後は中部頸椎が不安定になるため、後頭下筋群の過緊張が起こります。鞭打ち症も
頸椎がストレートネックになることにより、後頭下筋群の過緊張が起こります。
また、長時間のデスクワーク、スマートフォンの使用等で前方頭位が続くと頸部がストレートに
なり、上部頸椎には伸展、下部頸椎には屈曲が起こります。交通事故や鞭打ち症後も頸椎が
ストレートネックになります。結果として後頭下筋群の過緊張が起こります。
後頭下筋群の過緊張により目の奥が痛くなったり、耳鳴り眩暈を起こしたり、緊張型頭痛を
引き起こしたりしてしまいます。
後頭下筋群の緊張をとり、環椎後頭膜をリリースし、C0-C1の可動性を改善することが頸椎
治療のポイントになります。
後頭下筋群や横突間筋等の頸椎の筋群は筋の長さが非常に短い筋肉の為、オーバーストレッチ
に注意しましょう。
結構、後頭下筋群の過緊張という言葉が沢山でてきました。今の時代、多くの方々がスマートフォン
やパソコンなどを当たり前に使うようになり、私も含め目の奥の痛みなど首の負担がかかりすぎて
しまっていることが多いと思います。それによって脳に血が行き渡らない状態が続くと
様々な重度の疾患につながるので特に頸椎の疾患は知っておく必要があると再認識しました。
次回は頸椎の鑑別について載せていきます!😊
青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。
臼蓋について
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
今回は、大腿骨頭にある臼蓋についてです。
臼蓋は、前面部が浅く、後面部が深いです。従って骨盤が前傾すると臼蓋の被覆面は増大し、
骨盤が後傾すると臼蓋の被覆面が減少します。骨盤が後傾すると骨構造の不全を補うために
腸腰筋が緊張し、一種の擬似臼蓋として股関節前方の安定化に寄与します。
仰向けで股関節・膝関節90度にして内旋を行います。これが内旋60度以上で股関節臼蓋
形成不全と判断し、将来的に変形性股関節症が起こりやすいです。
仰向けで股関節内旋を行い45度以下の場合、腸腰筋が過緊張していると見られます。
うつ伏せで股関節内旋をして45度以下の場合、股関節外旋筋群(閉鎖筋)の過緊張状態と
判断します。痛みを生じたり、抵抗下の外旋動作で痛みがあれば(内)外閉鎖筋損傷の疑いが
あると考えます。MRIが必要になります。
股関節の臼蓋形成不全では大腿直筋・腸腰筋に負荷が強くかかるため、大腿直筋のカルシウム
沈着が起きやすいです。また、股関節を安定させるため腸腰筋、内転筋、外旋六筋、大腿直筋の
過緊張が起きやすいのです。
私も、下っ腹や太ももの前側の筋肉が張りやすく、骨盤が後傾になる癖があるのでこういった
股関節の疾患にならないように骨盤周りの安定させる正しい使い方を身につけていきたいです😊
青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。
股関節・骨盤に重要な筋肉
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
今回は、変形性股関節症やグローインペインの運動療法にあった、大腿骨頭の求心性を
保持する大事な筋肉について書いていきます。
大殿筋、中殿筋が最も重要な筋肉で、外旋六筋、内転筋(恥骨筋)とあります。
大殿筋・中殿筋が大腿骨頭の求心性を保持出来ないと常に恥骨筋、股関節外旋筋に過緊張が
起こり、股関節の関節腔が狭くなります。また、大殿筋により股関節の伸展が保持出来ないと
ハムストリングス、内転筋により股関節を伸展するため、慢性的に内転筋・ハムストリングス
がスパズムを起こします。また、中殿筋の筋力が低下すると歩行の立脚中期での骨盤の支持が
できないため、股関節内転筋群により骨盤を安定させ、内転筋群にスパズムが起きます。
骨盤の不安定性は同時に腸腰筋のスパズムを引き起こします。
腸腰筋は股関節の屈曲作用と、腰椎・股関節の安定化作用と両方を持ちます。大殿筋・
インナーユニットの機能が低下し、腸腰筋が腰椎・股関節の安定化作用に関与しすぎると
腸腰筋は慢性的にスパズムを起こし、股関節前面のつまり感を引き起こしたり、腰椎の
内圧を上げたりして腰椎椎間板症や脊柱管狭窄症を悪化させてしまうのです。
やはり、同じ筋肉や関節、間違った身体の使い方を常にしていると、必ずどこかに異常が
起きてしまう仕組みになっていますね。正しい身体の使い方がわかるように勉強していきます!
青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。
変形性股関節症の運動療法
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
今回は変形性股関節症への運動療法について書いていきます。
大きく三つのポイントがあります。
一つ目は、股関節周囲、胸郭の可動性をあげることです。そのためには、内転筋、腸腰筋、
外旋六筋のストレッチ。股割りスクワット。ストレッチポールを使い、胸郭のストレッチ。
骨盤のリズムをバランスボールを使って改善します。具体的には、
・仰向けになり両膝を抱えて
体育座りの姿勢をとるとお尻と腰あたりの筋肉が伸びるウィリアム体操。
・仰向けで片方の膝を曲げ、
もう片方の足を屈曲・外旋させて曲げてた足の膝の上にひっかけて曲げてる足を自分に
近づける臀部のストレッチ。
・片足を屈曲させその足の甲を手で持ちお尻に近づける大腿四頭筋
のストレッチ。
・ストレッチポールの上に仰向けになり、両膝は屈曲させた状態で肩の外転・内転
の運動。
・横向きで両膝を曲げておきます。天井側にある肘を屈曲させて手を頭の後ろに置き、
床側にある手は両膝の上に置いて胸郭を開くストレッチ。
・仰向けの基本姿勢から片足を伸ばしその脚のつま先を内側に向けます。かかとを床から
浮かさずに膝を曲げて、そのまま股関節を開きます。つま先を外側にして脚を伸ばすことを
五回程度繰り返すフロッグキック。
などが挙げられます。
二つ目は、股関節周囲の筋、体幹の筋、胸郭の筋の安定化の改善です。これには、バランスディスク
を使った股関節安定化筋エクササイズ、大腿骨頭求心性トレーニングが必要です。それから、
前鋸筋と広背筋、腹直筋と腹斜筋、中殿筋と大殿筋のトレーニングをストレッチポールを
使って行う必要があります。股関節の柔軟性と腰部骨盤帯の基本的システムの強化に
つながります。
具体的な方法は、
・ストレッチポールの上に仰向けで両膝を曲げた状態にします。息を吐き、お腹を凹まして
固くします。この状態のことをドローインと言います。ドローインの状態を保ったまま、
左右のお尻の筋肉を締めます。お尻を締めることで骨盤が傾くトレーニング。この時、
頭をポールに押し付けたり、頸や背中に不要な力が入らないようにしましょう。
・ストレッチポールの上に仰向けでドローインの状態を保ったまま、両手を天井に向けて
手のひらを向かい合わせて伸ばします。肘を伸ばしたまま、片方の腕を頭に向かって
もう片方を足元に向かって動かします。これを左右交互に腕を動かし手は床につかないように
します。この時、ドローインをしっかり保ち、ポールがグラグラしないようにするのと、不要な
力が入らないように気をつけます。これは肩の屈曲・伸展運動です。
・うつ伏せで指の先は頭側に向けて肘を軽く曲げた状態で背中全体を瞬時に起こすのを
繰り返す広背筋のトレーニング。
バランスディスクを両膝に一つずつのせて立ち膝の状態で股関節を安定させるトレーニング。
などがあります。
三つ目は、股関節ー体幹ー胸郭の協調性の再獲得です。
大殿筋⇔反対側の広背筋の連動、腸腰筋⇔反対側の腹斜筋の連動、体幹⇔中殿筋の連動、
体幹⇔前鋸筋の連動、大殿筋⇔反対側の広背筋のクロスモーション、スイングの前後左右が
ポイントです。
・腹横筋⇔殿筋、腹横筋⇔横隔膜にEMSをクロスでつけます。
・最初はドローイン(通電時に息を吐く)を行い、ブレージング(通電時に息を吸う)を
行います。出来るようになったら、ブレージングした状態で鼻呼吸します。
四つん這いになった状態(ハンドニー)で、呼吸を利用しドローイン・ブレージングを行います。
背中が丸まっていないかと、起立筋が緊張していないかに注意しましょう。
などなどがあります。
基本的には、可動性→安定性→連動性の順で行います。ストレッチペイン・安静時痛がある間は、
痛みがある動きは行わず、痛みのない動きのみ行いましょう。
変形性股関節症の運動療法については以上になります。いかがでしたでしょうか。
変形性股関節症ではない方も是非できそうなトレーニングをしてみてはいかがでしょうか😊
青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。
変形性股関節症の病態と仕組み
千歳市の日常やスポーツでのケガ、交通事故後のムチウチなどを施術する整骨院。
青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
だいぶ夏らしくなってきましたね!☀
今回は変形性股関節症の病態と仕組みについてを書いていきます。
変形性股関節症は臼蓋形成不全などで大腿骨頭の一部分に負荷がかかり続けることが原因で
起こります。大腿直筋・腸腰筋に負荷が強くかかるため、大腿直筋のカルシウム沈着が
起きやすく、股関節を安定させるため腸腰筋、恥骨筋、外旋六筋、大腿直筋の過緊張が
起きやすいのです。
仕組みとしては、臼蓋形成不全などで中殿筋の筋力低下による股関節が不安定になる、
腸腰筋などの股関節屈筋群の過緊張が起こる、股関節外旋筋群の柔軟性が低下し大腿骨頭の
臼蓋が圧迫される、関節包内の滑液の流れが悪くなる、滑液の粘り気が薄くなる、関節包の
動きも悪くなる、関節包が硬くなる、軟骨の一部分だけにいつも圧力がかかる、
軟骨が変形する。
というふうに起こります。
次回は、この変形性股関節症の治療について書いていきます!!
青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。
末梢神経の特徴一部!
千歳市のスポーツ、日常でのケガ、交通事故のムチウチなどの施術をする整骨院
千歳市青葉鍼灸整骨院の五十嵐です。
皆さん、毎日元気に過ごしていますか?
今回は前にお伝えした神経系の特徴の中の末梢神経について一部ご紹介していきます。
前の内容では、中枢神経は脳と脊髄に分けられていることを書いていきました。
今回の末梢神経は、脳神経と脊髄神経に分かれます。脳と脊髄という言葉に神経を
足すと神経の分類が変わるんです!私を含め生理学を学んでいる学生は間違えやすいようです。
今回のブログでは、脳神経について書いていきます。
脳神経の機能は自分の意識で働く感覚神経や運動神経があるのと、自分の意識とは無関係に
働く交感神経や副交感神経などがあります。聞いたことのある神経が多いと思います。
この脳神経には左右に12対も通っています。さらにそれぞれの神経の名前もちゃんと
ついているんです。この脳神経は顔や頭、口などの運動、感覚及び自律神経を司ります。
12本全ての神経は載せませんが、私が少し驚いた部分がありまして、眼球の運動を
行っている神経が3本もあることを知りました。それだけ眼球は大事だということ
ですね!(笑)
こんな感じで今回は終わります!自分の身体の中で起きていることがまた少しご理解
頂けましたでしょうか。神経のことを知って身体が変化するというわけではありませんが
きっとこの神経が今働いてくれてるんだろうなと生きている感覚が増えるかもしれませんね✨
青葉鍼灸整骨院 五十嵐でした。