再発防止のための生活習慣の見直し
治療後も、肩への負担を軽減させて再発防止を目指していくためには、当院での治療だけで100%十分とは言えません。患者様には日頃の生活習慣や癖を見直してもらい、一緒に再発防止に向けた生活習慣の見直しを計って頂いております。
早期に症状改善をし、再発防止を目指していくには、私たち治療家と患者様の二人三脚がとても大切です!
健康体を維持して、素敵な毎日を過ごせるようにしましょう!
気をつけたい癖や習慣
1過度なデスクワーク
長時間のパソコンや勉強などで、両腕を前に出した姿勢をとり続けることで肩甲骨が前方に引っ張られます。同時に顔も前方に出てくるので、重い頭部を引き上げるために肩甲骨から頚、背中、肩につく筋肉(僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋など)に負担がかかって筋肉が硬くなり、こりを感じます。
筋肉が硬くなることで血管が圧迫され血流不足になってしまい、ますます筋肉が硬くなります。また、巻き込み肩になることで前側(胸)の筋肉(大・小胸筋、前鋸筋など)が縮まったまま伸びなくなってしまい、ますます正しい姿勢がとりにくくなります。
2毎日重いかばんを持つ
毎日のように重いかばんを肩にかけることで、肩を持ち上げようとする筋肉(僧帽筋、肩甲挙筋、三角筋など)に負担がかかり、筋肉が硬くなってこりを感じます。また、かばんの持ち手で肩周辺の筋肉が押さえつけられると血行が悪くなって疲労が蓄積し、ますますこりが起こるようになります。加えて、背骨の歪みがあると持ちやすい側ができ、いつも同じ肩に持ってしまうので、より歪みやこりが改善されにくくなります。
3手仕事や家事
手を使う仕事や家事は、腕・肩・首の筋肉が連動して働くため、手を使いすぎると肩がこってきます。主婦や赤ちゃんのお世話をよくする人が肩こりになりやすいのはこのためです。
4猫背などの負担をかける姿勢
猫背は、両肩が前に出て肩甲骨が前方に引っ張られ、顔も前方に出ている状態です。すると、重い頭部を引き上げるために、肩甲骨から頚、背中、肩につく筋肉(僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋など)に負担がかかり、筋肉が硬くなってこりを感じます。筋肉が硬くなることで血管が圧迫されて血流不足になり、ますます筋肉が硬くなります。
また、巻き込み肩になることで前側(胸)の筋肉(大・小胸筋、前鋸筋など)が縮まったまま伸びなくなり、正しい姿勢を取りづらくなります。さらに、背骨同士の関節や背骨とあばら骨の関節がずれて硬くなるので、どうしても姿勢が悪くなる傾向にあります。
5ストレートネック
通常、背中の部分(胸椎)は後ろに弯曲していますが、あまりにもまっすぐだと上からの加重を吸収したり分散することができなくなり、負担がかかりやすくなります。結果として、それを筋肉が支えようとするので硬くなってしまい、こりにつながります。
6運動不足
運動不足になり、肩の筋力、肩甲骨を後ろに引く力(僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋など)が弱くなると肩甲骨が前方に引っ張られ、顔も前方に出てきます。そのため、重い頭部を引き上げようとして、肩甲骨から頚、背中、肩につく筋肉(僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋など)に負担がかかり、筋肉が硬くなってこりを感じます。筋肉が硬くなることで血管が圧迫されて血流不足になり、ますます筋肉が硬くなります。
7ストレス
さまざまなストレスによって自律神経が乱れると、緊張状態の時に活動する交感神経が興奮するようになります。すると筋肉の動脈は収縮し(心拍数が上がり、瞳孔が散大)、筋肉も硬くなります。硬くなった肩周辺の血流が悪くなるので、ますます筋肉が硬くなってこりを感じるようになります。
8冷え症
身体が冷えることによって筋肉が収縮して硬くなり、こりを感じます。さらに、血管も収縮するので血流も悪くなり、ますます筋肉が硬くなります。また、深部体温が下がることで自律神経が乱れて緊張状態の時に活動する交感神経が興奮し、筋肉の動脈が収縮して筋肉も硬くなります。